私が最近見た映画の中で一番のお気に入りは『マイ・インターン』。
ベンの誰とでも仲良くやれるという人柄によって、年齢も性別も関係なく人生を前に進めていくストーリー。
そんなベンの、登場してくる仲間への対応ひとつひとつに感動を覚えました。
「みんなのおじさんになったみたいだ」というセリフも劇中にあったように、出会う人たちみんなに親切に対応するベン。
でも、ただのイエスマンではなく、ベンが自分の大切にしているもの、好み、自分が正しいと思うことをちゃんと大切にしてその上で考えた対応であるというところがとても尊敬でき、素敵だなぁと思いました。
ベンが大事にしているクラシック、「ハンカチは人に貸すためのものだ」という考えもとても好きで、いつか自分に息子が産まれたらベンと同じように人に貸すためにハンカチを持つ男になってほしいなぁと思います。
また、ベンを演じるロバート・デニーロの演技力があってのことですが、人の会話に入ることなく聞いているだけで状況を読み取り、考えて行動できるところも素晴らしいと思いました。
映画の中ではそういうシーンがとても多かったと思います。直接聞いたわけではない、たまたま居合わせただけ、見ただけ、そこからのベンの行動。
これは今の自分には知らないフリをしてしまったり、相手に寄り添えない時があるので私もベンのように振る舞えたらいいなぁと勉強になりました。
また、ストーリーの中にはマットの浮気という深刻な問題も描かれています。
最悪なことをしたことに間違いはないけれど、マットの気持ちもわからないこともない…
でも、ベンははっきりと浮気された側にも責任があるなんて有り得ない、許せることではないと断言しています。
この問題には複雑な事情もあり、一概にベンの意見が正しいとは言い切れないとも思いましたが、たとえ上司でも、たとえ親密な間柄にあっても、違うと思ったらはっきりと自分の意見を述べるという姿はなかなかできることではないなと心打たれました。
私は自分の意見がたとえ100%正しくても、もしかしたら違うのかもしれない…という気持ちから何かしら保険をかけた言い回しになってしまいがちです。相手の気持ちを考え、意見を押し付けたくないとも思ってしまうから。
でも、はっきり言うことの方が相手にとって良いこともあるのだなと考えさせられました。
私も今年結婚したので、そんな問題に直面しないとは限りません。(絶対直面したくないけど)
もしそうなった時、私にもベンのようにはっきり言ってくれる人がいたらどんなにいいかと思います。
また、だからこそ私が誰かにとってのベンのようなヒトになれたら!
あとは、なんとも可愛らしいペイジュ!
母親に似て少し上から目線だけどまだまだ子供な女の子。
とっても癒されました。