メインキャラのほかにも個性あふれるサブが多数おり、琴弾もその中の一人。

メインキャラには正義感溢れる主人公七原秋也、ヒロインの中川典子、転校生で威圧感のある、川田章悟、革命家の息子でゲームからの脱出を試みる三村信史、女の色香で男を惑わせる魔性の女生徒相馬光子、マシンガンでクラスメイトを殺しまくる冷徹人間桐山和雄などがいます。

この作品の唯一の欠点を上げるとするならば、現実離れしたキャラクターがいることで、普通の中学生が殺し合うというコンセプトから少しだけ外れてしまっている点です。

革命家の息子、謎の多い転校生、冷徹無比な殺人マシーンなどはとても興味をそそられる存在ですが、どう考えても普通の中学校のクラスにはそんな奴はいませんので、お話としては面白い存在ですが、リアリティに欠けてしまっているのが難点です。

このお話の結末としては七原、中川、川田の3人がゲームを脱出し、他のキャラクターは全員死んでしまいます。

脱出した川田も結局はゲームでの傷が原因で命を落としてしまい、結局生き残るのは主人公とヒロインの二人だけとなります。

この生き残るのも主人公とヒロインなので予定調和でつまらない。

このお話は誰が生き残るのか?という先の読めないハラハラな展開が好まれていますので、注文を付けるとすれば、特別な主人公は存在しなく、本当に誰が生き残るのかわからないような展開にすればもっと面白かったんじゃないかと思います。

七原やヒロインの中川がキレイなキャラのままというのも、難点。

この2人は川田に守られ、ゲームから脱出し、助かるかもいう希望を最後まで持ち続けているため、殺し合いにも参加せず、話から置き去りです。

終わりは七原と中川で命をかけるバトロワという感じでまたよかったんじゃないかなと思います。

バトロワの設定は本当におもしろいと思うので、この手の作品が今後もどんどん溢れてくれたらいいのにと思います。

今の時代ではデスゲーム系のお話はたくさんありますが、この時代にはそういうお話はほとんどありませんでしたので、バトルロワイヤルはデスゲームのさきがけのような存在です。

やはりクラスメイトで殺し合いをするという内容はとても過激でしたので、当時の学生にはとても受けがよかったです。

しかし、PTAを始めとした当時の大人たちはこの作品を問題視し、学生の閲覧が制限されていました。

禁止されていたからこそ、当時の学生はこの作品のはまり、バトロワというジャンルが確立し、学生同士で殺し合いをするという二次創作の小説がネット上に横行し、私もそのジャンルの二次創作小説を読み漁っていました。

良くも悪くもこのバトルロワイヤルという作品は私の青春の1ページでした。

クラスメイトで殺しあったらどうなるかと考えていた学生の私も大人となり、今でもクラスメイトで殺し合いをやったらどうなるか?を考えています。

人は歳をとっても中身は変わらないのだなとひしひしと実感しています。

現代の日本ではバトロワのようなことが行われるのはまずありえませんが、世界のどこかではこれと似たような悲惨な出来事がたくさんあるのだろうなと、思いを馳せました。

現実世界ではこのような悲惨なことが起きないようにするためにはどうするべきか?を思案するにはいい作品だと思います。